美術しみぬき家紋高瀬

着物が仕立上がるまで

2023-11-01

 

みなさん、こんにちは!

私は、美術しみぬき家紋高瀬の髙城と申します。

 

今回は、みなさんが着用出来る着物に仕立上がるまでの工程を説明したいと思います。

※着物といっても様々なものがありますので、今回は女性ものの一般的なケースです。

 

まず、着物は写真のような反物(たんもの)から作られます。

 

着物をオーダーで作りたい!と思った時、着物屋さんで生地を選ぶところから始めます。

生地を選んだら、着物屋さんは、当社のような着物の加工をやっているところに

「ゆのし」に出します。

 

「ゆのし」は、大型の機械を使って、反物に高温の蒸気を通すことです。

生地のシワを伸ばし、風合いや発色を促すとともに、光沢を与えるなどの作用もあります。

また、仕立をする際の針の通りが良くなるとも言われています。

 

ゆのしは大型の機械を使って行います。YouTube動画で、動いている機械の様子をご覧いただけます。

 

「ゆのし」が終わった反物は、仕立屋さんへ渡され、着物に仕立てられます。

袷(あわせ)の着物の場合は、裏地に八掛(はっかけ)と胴裏(どううら)を付けます。

単衣(ひとえ)の着物の場合は、衿裏(えりうら)と場合によっては居敷当て(いしきあて)を付けます。

 

反物は約13メートルの1枚の長い布です。

その長い布は裁ち方が、あらかじめ決められています。

 

 

製造の段階から、袖、身頃、衿、衽(おくみ)など、着物に仕立上がった時に

どの部分がどのパーツになるか、考えられて作られています。

 

八掛や胴裏も裁ち方が、あらかじめ決められていますが、その説明はまた後日。

 

以上、着物が出来るまでの工程を説明させて頂きました。

 

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