美術しみぬき家紋高瀬

紋入れ

紋入れ

それぞれのご家庭に伝わる家紋や「おしるし」をお入れ致します。
着物の種類や格に合わせて、紋入れの技法は様々です。

 

入れ紋

入れ紋とは、石持(こくもち・紋を入れる位置が白く染め抜かれた部分)のある黒留・喪服・男物・子供用着物(一つ身・四つ身)に紋を入れることです。
黒留や喪服で、紋を実家もしくは婚家の紋にするかは、地方や家により異なりますが、一般には結婚後は、実家の紋を入れても、婚家の紋でもよいとされています。

 

紋直し

「人から譲り受けた着物なので、紋を入れ替えたい」というお客様へ。
紋を入れ替える紋直しは、現在入っている紋を消し、新しい紋を入れる作業です。

現在入っている紋に使われている染料によっては、紋を消すことが出来ない場合があります。
その場合には、切り付け紋と言って、ワッペン状の貼り付け紋を使用し、見た目には紋直しをしたかのように見せる手法もあります。
触ると感覚としてわかりますが、見た目にはあまり分からない様な仕上がりとなります。

 

摺り込み紋

摺り込み紋とは、石持(こくもち・紋を入れる位置が白く染め抜かれた部分)のない男物や子供用着物(一つ身・四つ身)に紋を入れることです。
最近では、弓道などの武道用の羽織に家紋を入れたいとご依頼頂くことが増えてきています。
男物は、五つ紋または一つ紋を入れます。
子供用着物(一つ身・四つ身)は、男の子用は五つ紋を、女の子用は一つ紋を入れるのが主流です。
女の子用でも五つ紋・三つ紋を入れる方もいらっしゃいます。お好みでどうぞ。

 

■男の子用着物(一つ身・四つ身)の入れ紋

かつて市販されていた男の子用着物(一つ身・四つ身)には、石持(こくもち)と言って、 紋を入れる位置が白抜きされて販売されていました。この場合には、着用前に 紋を入れておかなければなりませんでした。現在市販されている男の子用着物(一つ身・四つ身)は 石持がないものも多くあります。この場合には、紋を入れずに着用することもできますし、 もちろん紋を入れて着用することもできます。 石持がある場合は必ず紋を入れなければなりませんが、石持がない場合は 紋を入れても入れなくても着用することができます。

 

抜き紋・色紋

抜き紋・色紋とは、着物の「格」を上げるために、色留・訪問着・色無地・付下等に紋を入れることです。
格の高い柄ゆきの色留に染め抜き日向五つ紋を入れると黒留と同格の第一礼装になります。
染め抜き日向三つ紋を入れれば、重厚な準礼装として披露宴やパーティーなどで着ることができます。
(三つ紋以上は比翼仕立てが一般的です。)
染め抜き日向一つ紋なら訪問着感覚の社交着として幅広く活用できます。
訪問着は、格のある古典柄なら、染め抜き日向一つ紋を入れておくと準礼装として披露宴などにも着られて重宝します。
豪華な柄ゆきの訪問着なら三つ紋を入れてもよいでしょう。
色無地は染め抜きの三つ紋なら準礼装、一つ紋なら略礼装になります。
江戸小紋は、小紋といっても格があり鮫、行儀、通しの小紋三役をはじめ、細かく格の高い柄なら一つ紋で略礼装になります。

 

縫紋

縫紋とは、訪問着・色無地・付下等に縒った(よった)糸で刺繍し、紋を入れることです。
一つ紋で入れるのが主流です。
縫紋では、使用する糸の色や「縁取りは金糸で」等の指定もできます。
使用する糸の色は、特別な指定がなければ、目立ち過ぎず上品な程度でお入れしますが、「着物の中で使われている糸のこの色で」などの指定もできます。

 

おしゃれ紋(加賀紋)

 

おしゃれ紋(加賀紋)とは、訪問着・色無地・振袖・付下等に個性的なおしゃれとして紋を入れることです。
様々なパターンをご用意しております。
入れ紋でも縫紋でも入れることができます。

 

家紋入れ・ネーム入れ

 

喪服やふくさ、風呂敷などへの家紋入れ・ネーム入れも承っております。
ネームは、お客様ご自身で書かれた文字で入れることも出来ます。

 

■喪服のネーム

喪服は同じような物ばかりで他人と区別しにくいですので、
ネームを入れる白抜きの枠が用意されているものがほとんどです。

 

■お子様用の甚平&巾着への紋入れ

写真は、お子様用の甚平とセットになっている巾着への紋入れです。
色の指定(ゴールド)もあり、甚平の背中心と巾着の中央に紋入れしました。

 

着物お手入れについてお気軽にご相談ください。

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