着物のお手入れ
着物クリーニング(丸洗い→しみぬき→プレス仕上げ)
着物や帯の生地は、絹や麻など天然繊維で作られたものが殆どです。
風合いや着心地が良い反面、自宅でのお手入れは難しい場合があります。
着物は、10年20年と長く愛用できますが、シミや汚れが付いて、時間が経過すると、取りにくくなります。
着物を着用後、汚れやしみに気付かれた場合は、お早めに専門店へお持ち頂くことをおススメします。
着物クリーニングの流れ
- しみ・汚れチェック(伝票を元に、受付時にお聞きしたしみや汚れをチェックします。)
- 丸洗い(特に汚れの付きやすい、衿や袖口などを部分的に刷毛でこすり洗いした後、一点一点、ネットに入れ、専用の機械で洗浄します。)
- しみぬき(一点一点、着物を机の上に広げ、隅々までしみのチェックを行い、しみがあればしみぬきをします。)
- プレス仕上げ(アイロンで仕上げますが、この際にも残っているしみに気付いたら、手直しを行います。)
- 検品(伝票を元に、受付時にお聞きしたしみや汚れをチェックします。)
■一味違う 着物クリーニング
通常、「クリーニング」とは石油系の有機溶剤で丸洗いすることを指します。
当店の「着物クリーニング」は、しみぬきや色掛け(染色加工)、丸洗い、プレス仕上げをして、 お客様が気持よくお召し頂ける着物のお手入れをすることです。
これまで、私たちは「クリーニング」とは「石油系の有機溶剤で丸洗い」すること という意識が強くありましたので、「着物クリーニング」という言葉を敢えて使ってきませんでした。
一般のお客様の中には「着物のクリーニングを…」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。
「クリーニング」という言葉が一般化していますので、 当店では、「着物をお手入れして、気持よくお召し頂ける状態にすること」=「着物クリーニング」と 考えています。
その為、当店で「着物クリーニング」の受付時、検品でシミや汚れ、ほつれなどが見受けられた場合、しみぬきやほつれ直しもおススメさせて頂く場合がございます。
洗い張り
- 長い間、タンスの中にしまっているうちにカビが出て、ニオイが気になる
- 何十年も前に仕立てていた着物。縫い糸が弱っていている
- 人から譲り受けた着物の寸法が合わない
このような場合、着物の縫い糸を全て解いて洗う「洗い張り(あらいはり)」をします。
洗い張りでは、水に落として洗いますので、ニオイが取れ、全体がスッキリとした印象になります。
また、着物の生地は、絹や麻などの天然繊維であることが殆どですが、素材が本来持つ光沢感や風合いが、甦ります。
洗い張りにより生地に水を通した後、一点一点、職人の手でチェックし、 必要であれば、しみぬきをします。
洗い張りは、反物状態での納品になります。
仕立も承っております。